【タコ図鑑001】マダコ

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マダコ
学名:Octopus vulgaris (Cuvier, 1797)

界 : 動物界 Animalia
門 : 軟体動物門 Mollusca
綱 : 頭足綱 Cephalopoda
上目 : 八腕形上目 Octopodiformes
目 : タコ目(八腕目) Octopoda
亜目 : マダコ亜目 Incirrina
科 : マダコ科 Octopodidae
亜科 : マダコ亜科 Octopodinae
属 : マダコ属 Octopus
亜属 : マダコ亜属 Octopus
種 : マダコ

 

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■生態

体長は腕を含め約60cmで寿命は約1年。
世界各地の熱帯・温帯海域に広く分布し、浅い海の岩礁やサンゴ礁に生息する。
日本では一般にタコといえば本種を指すことが多い。
タコの種類は多いが食用として主要なものは本種とミズダコ。
北のミズダコに対して本種は南方種ともいえる。
また、タコを食べる文化が無い欧米地域ではデビル・フィッシュ(悪魔の魚)と呼ばれたりもする。

 

周囲の環境に合わせて体色や突起の長さを数秒ほどで変えることができ、
岩石や海藻によく擬態する。
無脊椎動物の中では特に知能の高い種だと考えられている。
主な活動は夜。
甲殻類や二枚貝を食べる。

この食べ方が特徴的なのだが、
まず腕で獲物を絡め捕り、毒性を含む唾液を注入して獲物を麻痺させる。
その後、腕の吸盤で硬い殻をこじ開けて中身を食すといった方法を取る。
(この唾液は人間に対してもかなりの毒性を発揮し、咬まれた場合相当な期間痛みが続く)
主な漁獲方法は底引き網、蛸壺(箱)、釣りなどがある。

※蛸壺

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タコを捕獲する目的で漁師が使う壺で、明石がその発祥の地といわれる。
材質は素焼きの陶器が主流であったが、近年はプラスチック製なども見られる。

兵庫県の明石が蛸壺発祥の地といわれ、
周辺の遺跡からも蛸壺が発見され、その歴史も弥生時代まで遡る。

蛸壺漁は非効率であるため現在はほとんど行われておらず、
蛸壺発祥の地といわれる明石でも蛸壺専門の漁師はたった2人といわれる。
通常の漁法である網漁ではタコの体が傷付き傷みやすいため、
蛸壺で捕獲されたタコは「幻のタコ」と珍重され地元の料亭、割烹などに人気があり、
市場には出回らないといわれる。

 

 

photo credit: Sebastian Niedlich (Grabthar) via photopin cc
photo credit: Paul and Jill via photopin cc

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