【絶滅動物002】オオウミガラス

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オオウミガラス

学名 Pinguinus impennis
英名 Great Auk

界   : 動物界 Animalia
門   : 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
綱   : 鳥綱 Aves
目   : チドリ目 Charadriiformes
亜目 : ウミスズメ亜目 Alcae
科   : ウミスズメ科 Alcidae
属   : オオウミガラス属 Pinguinus (オオハシウミガラス属 Alca)
種   : オオウミガラス

 

『元祖ペンギン』

オオウミガラスは世界で最初に「ペンギン」と呼ばれた鳥。
属名のPinguisは「脂肪」を意味し「太った鳥」の意味合いでペンギンと呼ばれていた。 

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後に南半球でオオウミガラスに似た鳥が次々と見つかり、これらは「南極ペンギン」と呼ばれるようにはなったが、チドリ目の本種とは分類的にかなり異なる。(今現在のペンギンと呼ばれる鳥はペンギン目)

 

■生態

体長約80cm、体重5kgに達する大型の海鳥。
ウミスズメ科の中では一際大きな種類だった。

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同じウミスズメ科の鳥で有名な種をあげるとエトリピカなどがいるがコレは体長40cm、体重750g程。
体重を比較してみると「太った鳥」の名が付けられるのも納得がいく。

 

翼は短く飛ぶことができなかったが、水中では短い翼と脚を使って高速で泳ぐことができた為、海中に潜水してイカナゴなどの魚類やイカを捕食していた。陸上を歩くのは苦手で、移動はとろくさかった。
(今現在のペンギンと同様に不器用にヨチヨチと歩く)

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オオウミガラスは、1年に1個だけ卵を産む。

繁殖期の6月頃になると、島嶼部(とうしょぶ)の断崖に上陸し、岩肌の上に1個の卵を産む。
この卵が孵化するまでの6~7週間は両親が交代で抱卵する。

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オオウミガラスは親子の信頼関係も強かったとされ、一説には子供を背中に乗せた親鳥が魚のいるポイントまで子供を連れて行ったと言った目撃例もあるといわれる。

 

■絶滅まで

オオウミガラスは人間にとって非常に便利な存在だった。

肉・卵は食料として、羽毛は商品となり、脂肪はランプの油になることから、
8世紀頃から船乗りや探検家に捕獲されていたと言われている。

 

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また、オオウミガラスは人間に対する恐怖心というものを持っていなかった。
好奇心旺盛で、むしろ人間に興味を持って自ら近寄って来たとされる。

 

都合のいい食料や資源が勝手に近づいてくるので、
当時の人間からしてみたら鴨が葱を背負って来たようなモノである。
(ちなみに分類的にオオウミガラスとカモは全く異なる)

 

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ちなみに当時のオオウミガラスは大群で行動し、
また別に珍しい種でもなく、現在でいうハトやカラスのようにウジャウジャいた。

 

よって、遠慮なく乱獲されまくりであった。

 

1543年、ニューファンドランド島に上陸したフランスの探検家J. カルティエの隊は、
1日で1000羽以上のオオウミガラスを殺したという。

 

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また、この話がヨーロッパ中に広がり、各地の海岸で無秩序にオオウミガラスが狩られ、卵が持ち去られることとなった。
オオウミガラスは1年に1個しか産卵せず繁殖力が低かったのもあり、その数は乱獲を繰り返される歴史の中で徐々に減少していった。

 

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1750年頃には北大西洋各地にわずかな繁殖地が残るだけとなってしまい「絶滅の危機」と認識されるようになったが乱獲は無くならず、むしろ「数少ない貴重な生き物」として高値で取引できるという事から更に乱獲の勢いが増した。

 

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1820年頃、オオウミガラスの繁殖地は周囲を崖で囲まれていたアイスランドのウミガラス岩礁のみとなってしまっていた。崖に守られたこの岩礁だけは人間が近づく事が出来なかった。

 

オオウミガラスにとって唯一の安住地であった。

 

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が、しかし1830年、ウミガラス岩礁は海底火山の噴火が原因で海に沈んでしまう。

 

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最後の繁殖地が天災により失われてしまったが、それでも50羽程は生き残り、
近辺のエルデイ岩礁に移り住んだ。

 

が、このエルディ岩礁は人間の侵入を許してしまった。

 

「絶滅寸前」と言われるようにまで数を減らしてしまった事で更に希少価値がついてしまう。
オオウミガラスの標本はコレクターや博物館に高値で買われるようになり、わずかな生き残りも人の欲望のもとに狩られ続けた。

 

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・最後のオオウミガラス

残っている最後の記録は1844年7月3日。
この日、地球上からオオウミガラスという種は姿を消す事となった。

最後の個体は、エルデイ岩礁で確認された抱卵中のつがいであった。

 

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発見と同時にオスの1羽は棍棒で殴り殺された。
残されたメスの1羽は卵を守ろうとした為、絞め殺された。

 

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メスが守った卵だが、その騒動の中で割れてしまっていた。

 

捕獲者はその卵を手に取ると、岩の上に投げ捨てたという。

 

 

 

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その後、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストにも掲載されている1852年のニューファンドランド島のグランドバンクでの目撃例など、目撃証言もいくつかあるが、実際にオオウミガラスであったかは定かではない。

現在では80体余りの剥製、20体余りの骨格標本と70個余りの卵殻が知られるのみである。

 

 

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photo credit: BioDivLibrary via photopin cc
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